正倉院宝物、紺瑠璃杯(こんるりのつき)のレプリカです。
ちなみに複製品といっても、製法や大きさも含め、材料や発色にコバルトを使ったところも当時と全く同様で、
脚もオリジナルと同じ純銀製です。
これは由水常雄という工芸ガラス作家の作で、7世紀の製作手法を用いて手作業で作られており、
復刻するまでに12年かかったそうです。
特に装飾にある外側の輪状のガラスを本体に溶着する技術は現在でも極めて困難だそうで、
２０個作っても一個しか完成しないので、製作数限定の物と聞いています。
そんなことからか、発掘品も含めて世界で３点しか類品は発見されていないそうで、
このタイプは当時の熟練した工人による少量生産品であると現在考えられています。
ペルシャで作られたこのオリジナルは、聖徳太子の7世に、ラクダに乗ってシルクロードを通って
ヒンズークシュ山脈を越え、天山回廊、さまよえる湖ロプノールの脇を通り
ウルムチ、火焔山のあるトルファン、楼蘭、敦煌、長安、最後に日本海の荒波を船に乗って、
奈良の都まで7000キロ以上離れた終着点の日本に、マルコポーロや玄奘三蔵のように旅して来たわけです。
ぜひ手に取ってください。非常にロマンがあります。
もうどこにも販売していないと思います。
高さ：12.3cm
口径：8.5cm
箱はありません。


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（2021年 8月 22日 20時 08分 追加）
限定200個で作られてますから、破損したのもあるでしょうからこれから益々入手困難になると思いますよ。
箱を作って作者を訪ねて行けば、ほぼ書き付けしてくれると思います。

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